ご挨拶

初めまして。

このブログでは読んだ本を中心に紹介していきます。

映画を見るのも好きなので、たまに映画の感想や本以外のことも書いていきます。

今回はご挨拶代わりに読書をよくするようになったきっかけとブログ作成の動機についてお話させて頂きます。

社会人になってから学生の時には感じなかった強烈なストレスに、どう対応してよいかわからず毎日悩んでいました。

運動は苦手で体を動かしてストレス発散というわけにもいかず、お酒も飲めない体質なので飲んで憂さ晴らしもできず。夢中になれることが何もなく、日々ストレスを溜め込んでいました。

休みの日でも一日中、仕事のことが頭から離れることはありませんでした。

今思えば寝ているとき以外ずっと過緊張状態だったんだと思います。

この状態をどうにかしなければと、限られた時間とお金の中で色々試した結果最も効果があったのが読書でした。

元々読書は好きでしたが、それほど熱心ではなく唐突に読みたくなる時期というのが波のようにやってきてその時期だけ猛烈に本を読み、波が引くとほとんど読まなくなるというような、ムラのある読書でした。

小学校、中学校、高校、大学とすべての時期に必ず波が訪れて読書をしていました。

そして社会人になって初めていつくるかわからない波を待つのではなく、自分の意志で読書を始めました。

本を開きいざ読み始めようとすると、文字が頭に入らなくなっていました。

元々読書は好きでしたから、本が読めないはずがありません。

しかし、読めないのです。

そんなはずはないと、意識して文字を追っていきます。今までこんなに大変な思いをして文字を読んだことはありませんでした。

どうにかしてページを捲り、最初の1行を読み始めた瞬間、頭が真っ白になりました。

苦労して読み進めた前ページの内容がもうわからないのです。

慌てて前ページに戻って内容を確かめます。

少し読んでは前に戻って確認をして、と本をばたばたと動かしている様子は、小説を読んでいるというより専門書や試験問題に取り組んでいるといった方が相応しい姿でした。

本が読めなくなるほど自分の記憶と思考能力が極度に落ちてしまっていることに、その時になってようやく気付き、大変ショックを受けました。

読書を始める前からストレスにより記憶と思考能力が落ちている兆候は出ていました。

予約したお店の時間を間違えたり、乗る予定の電車に乗れなかったり忘れ物をして家に戻ったり。

今までそんなうっかりミスはしたことがなかったのに、私生活でそのようなうっかりが増えていました。

私生活より仕事優先で自分の能力を使っていた為、仕事にはまだ影響がなかったことから、記憶と思考能力の低下に読書で頭が真っ白になるまで気づかなかったのです。

それから辛抱強く本を読み進めていきました。

外回りの仕事のため、電車移動がほとんどでしたが移動の電車の中は一番の安全地帯でした。

かかってくる電話に出られなければ電話を掛けることも出来ない正当な理由がありますし、一人で回っていたので何をしていても咎められることはありません。

こうして通勤時間に加えて営業の移動時間も読書をするようにしました。

すると、少しずつですが学生時代と同じように本が読めるようになってきました。

苦労して読んでいた読書がようやく、普通に読めるようになると読書が思わぬ効果を発揮し始めました。

読書をしている時間だけは仕事のことを忘れることが出来たのです。

忘れることが出来る、ということが重要でした。

それが例え一駅でも、忘れる瞬間が生まれれば私の疲弊しきっていた神経が休むことが出来ました。

睡眠時間以外、休まることのなかった神経が5分、10分、20分と読書時間が増えることで休めるようになりました。

頭の中が仕事以外のことで一時的に読んだ物語の世界で埋まるということが、私のストレスを緩和していきました。

読書はストレスに効果があるとインターネット上で見かけて、半信半疑でしたが身をもって体感しました。

恐らくストレスの原因を意識から完全に遠ざけることが出来れば、ストレスを緩和させることが出来るのだと思います。

仕事のことに悩みながら、文字を読み、内容を理解して登場人物の名前や地名を覚えつつ、場面を頭に思い浮かべるなんてそんな器用なことをできる人はいないのではないでしょうか。

ストレス解消にスポーツが向いているのは、同じ理由ではないかと思います。

息が上がって体も疲れている状態では仕事のことで悩むことよりも、頭の中は必死に呼吸を整えることで精いっぱいになるのです。

映画を見ていても、買い物をしていてもストレス緩和にならなかった理由がこの時ようやくわかりました。

私の状態は読書をすることで良くなっていきましたが、この時もう手遅れになっていて、しばらくして体にも変調が現れ、そこからはあっという間に体を壊して退職することとなりました。

その後療養期間を経て転職活動をし、今務めている会社へ就職しました。

ストレスに対して同じ轍は踏むまいと、空き時間があれば読書をするようにしました。新しい仕事は慣れるまで大変で何度もくじけそうになりましたが、読書がストレスを緩和してくれて今日まで働くことが出来たのだと思います。

学生時代よりも社会人の今が一番本を読んでいます。

今では本がかばんにないと落ち着かないですし、お米やトイレットペーパーと同じくらい「切れしてはいけないもの」となっています。

空き時間があれば本を読んでいる生活をしているとただ読んでいるだけではもったいない気がしてきました。

そこでインプットだけではなくアウトプットもしようと、ブログを始めることにしました。

更新は不定期ですが、本の感想を色々書いていこうと思います。

ブログ作成は初めてで色々と使いこなせていませんが、少しずつ慣れていければと思います。

これから何卒よろしくお願いいたします。

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